10月8,9,10日 足尾 ハング講習監督をして得た気づき
三連休にパラの大会があったから講習場バイトを頼まれた。
たっきもとーちかも先週先々週とバイトしてたから観念して快諾。
お客様、もとい後輩たちには悪いが天気が芳しくなかったことが幸いして、三連勤でもつらくなかった。
8日
終日雨で午前中のみバイト。
熱心にショップに来ていた講習生をシミュレータで見た。
そこで新たな気づきがあった。
ハングのテイクオフの時の修正、特に揚力が十分になくスイングラインが張っていない時の修正について。
「修正時のつま先は目指す進行方向(=ノーズ)と同じ向き。まるでサッカーのディフェンスのような横移動。」
体をねじらないためにもこの体の使い方は重要だと思う。
つま先が斜めに向くと上半身がねじれてヨーの動きが出やすくなる。つまり進行方向そのものが変わってしまう恐れがある。
動きの例えとしてサッカーのディフェンスという言葉が出てきたこともよかった。
さらに考えてみるとこの「つま先」はパラのグラハン(テイクオフ)でも使っている気がする。パラだとグラハンでスラロームをやったりするが、大きくS字を描くようにグラハンするためにあえてつま先の向きを斜めにして走り出している。
この「つま先が機体の進行方向に大きく関わっている」という考え方に気づき、伝えられたことは大きな収穫だ。
午後はPふじさんたちと卓球やバッティングセンターなど行って、T&Gして終了。
9日
午前中は雨。昼過ぎに雨は止み、逆転層の奇跡か何かで上空の強い北風は講習場に吹き込まず弱い南東風が吹いた。
そんなタイミングで急いで講習場へ行って準備。
しかし機体が組み終わるころに南東風は止み始め、北風寄りに。
それでも粘って数本見るも、16時前に山から冷たい風が吹きおろしてきたので終了。
夜はめずらしく同期と飲んだ。
10日
雨は降らないので、やっと一日中講習。
しかし本流は北風。
タイミングを計りながら一気にやったりやらなかったりした。
講習生が準備をしている間に名人からもらった昔のコンペハーネスを試した。
走りずらくて難しい。空中の感覚はまだわからないが、ツアーが続くから山飛びは当分先だろうな。。。
講習ではシミュレータを前2日間真面目にやった講習生はしっかり伸びた。素晴らしい。
どんな天気でもせっかく足尾に来たなら腐らず飛びに貪欲であってほしい。
おれはそう思っているので、実際雨の中がんばってショップに来て、雨でもできることをし続けた彼がうまくなっていくのを見るのはもはや快感である。
ハング講習を見るうえでの自分自身の課題は、テイクオフの理論がタイプ別に伝えられないということだ。
自分の理想のテイクオフ像は板さんのテイクオフで、「大股で」「できるだけ少ない歩数で」「一歩に荷重をかけて」「機体を押さえつけない」テイクオフを目指している。
(ちなみにパラでも板さんのテイクオフを目指している。「頭上安定をその場でして」「できるだけ少ない歩数で」「機体をゆらさず」テイクオフ。)
でもこれって自分と板さんの体格が似てるから目指せるのであって、一般化できるかと言えばそうでもないと思う。
小柄な人や体力のない人がハングをするならどう機体を操作すればいいのだろうか。
どこにどれだけ力を入れて、どこの力は抜いていいのか。
力の問題なのか体格の問題なのか、あるいは精神的な問題なのか。
その人にあった理想のテイクオフがどんなものか考えている。
身近なところじゃ板さんも大門さんもともにトップクラスの選手でとてつもなくうまいんだけどテイクオフの動作は全然違う。そのあたりを土曜に大門さんと15分くらい話して解説してもらって楽しかった。
やっぱ体格にあった飛ばし方ってあると思うんだよな。