とのやんの座学メモ@龍門オープン
龍門オープンで2回行われた座学のメモ。
前半は座学の一部、おれが「ほお」と思ったものだけ。
後半はハングハーネスについての座学で、ほぼすべての内容をメモした。
前半
●風下旋回のリフトは見逃しやすい。風下の旋回なのに上がるのだから、それはいいリフト。リフトに当たったら風上側に旋回する。 そのためにも風向きには常に注意。
●左右で旋回の感じが違う場合、入りやすい旋回方向の内翼は浮きやすい状態。(左旋回が良いなら左翼が浮きやすい。)翼端の調整は悪い方に合わせる。良い方の翼を悪くする。
後半
●ハーネスのチャックが 閉まりにくい原因はふたつ。チャックの油切れかハーネスの調整不足。
●ハーネスのチャックはミシンで縫いつけてあるだけ。糸が切れただけなら縫って直せる。チャックのコイルはひとつひとつ縫いつけてある。泥は乾くと砥石になる。チャックを削る。だから乾いたら洗う。
●金属を外せばハーネスはコインランドリーでも洗える。風呂場で踏んでもオッケー。乾いた泥なら掃除機でも吸える。
●チャックの滑りを良くするもの。油は滑りを良くするが埃も吸着する。おすすめはロウソク(ワックス)。チャックにこすってライターやドライヤーで暖め、なじませる。
●まとめ。ハーネスをきれいにする。ロウを塗り込む。(特に膝とバックルの辺りが壊れやすいのでそこを注意する。)暖める。
●道具はベストな状態にする。2秒でチャック閉まり終わるくらい。チャンスを逃さないために。
●上級ハーネスはスピードのコントロールができる人のためのもの。初中級ハーネスは背中を反らせられる分楽にフレアがかかる。だから背中のスペースを作るためにややゆったりめにオーダーする。
●装備の違いでも操作の効きは変わる。夏と冬で点検・調整してもいいかも。特に身長(腕の長さ)が低い人。調整しやすくするために、しるしをつけておくといい。季節毎に快適な位置を見つける。
●スイングライン 4cm 短いだけでコントロールは効かなくなる。体を水平にしてワングリップ広く持ってみる。手首と肘の関係を見ることでスイングラインの高低がわかる。
●多点釣りハーネスの場合、背中側のロープが長かったり伸びたりするとチャックは閉まりにくくなる。完全に閉めてみてチャックに波があるかで伸びているか確認できる。
●足ベルトの調整はきついところから始める。ゆるめていって体が起こせるところに合わせる。
●スタンディングポジションの確認。立った状態から始める。寝た状態からだとズボンの摩擦のせいとか起き上がり方が下手とか、別の要因があるかも。
●起きたときスイングラインと頭の位置が、頭1個分以内だといい。
●高く上がったら強い風になる。引き込んだ姿勢のことも考えなくてはいけない。頭が起きている(設定)と高速時に腕が疲れるだけでなく、空気抵抗が増えていいことなし。頭下げを止めるストッパーの位置には注意。
●肩ベルトで調整できるのは 5cm まで。胸が下がるほど前に出るのはもうだめ。
●フレアについて。体を起こすため手に力を入れている(アップライトを引き寄せて体を起こしている)場合、手を離したらピッチアップするしバープレッシャーも分かりにくい。
●単に「上を持て」ではない。自然に体を起こして低い位置を持っているのはハーネスの調整が合っていないから。それでバープレッシャーを感じられないほど握っているようでは乗り換えられない。
●体に合った調整で、いい位置を持って、必要な分だけ力を入れて、叩かれる覚悟を持っていれば、どんな風でも降りられる。
●「8月31日に全部はできひんて」
●背中のウレタン生地が体を起こす邪魔をする場合がある。ウレタンの位置をずらしたり、場合によってはちぎる。
●起き上がったときの緊急パラシュートの位置を見てみる。ハーネスは斜めなのに緊パラは水平、ということがある。これは緊パラにハーネスが負けて起き上がりを阻害している。
●緊急パラシュート投げた後の仕事。神に祈ること、ラインシェイク。つまりうまく投げられなければ出来ることは少ない。緊パラを投げる練習をしておくこと。
●もし緊急パラシュートを投げて水に落ちそうな場合、空中で落ちない必要最低限の状態になっておく。バックルとチャックを全開、靴を脱ぎ、足ベルトは片方外し、片手で反対の肩ベルトを持っておく。スイングラインとカラビナは引っ張られるので外せない。
●飛んでいるとき、紐付きハーネスでも体の位置を調整できる。腕立ての姿勢で膝を曲げると足の方に体が寄る(頭上げ)。ベースバーを頭の方に引き付けつつ、腿を上にそり上げる(頭下げ)。
●チャックを引っ張りやすくする。テグス結び。紐にもロウは有効。これは焼き付きの必要はない。
●強風のランディング、下側はウインドグランジェントで風が弱く、上側は風が強いので風下に押される。