うねり

ハンググライダーとパラグライダーで空を飛んで考えたこと

3月25,26日 どじからす足尾山「帰ってこい!」大会 H-#290

先週のことがあったのもあるし、元々なぜかあまり乗り気ではなかったけれど、時間が確実にある今だからこそこういう機会は逃してはいけない気もしてとりあえずエントリーした2017 どじからす足尾山「帰ってこい!」大会、結果としては出てよかったと思う。

 

アウト&リターン、トライアングルフライトの勧め : 固定翼日記

アウト&リターン(O&R)の飛び方 : 固定翼日記

FAIトライアングル(FAI△)の飛び方 : 固定翼日記

 

3月25日 大会委員長の2017「帰ってこい!」初日 BLIPMAP Hypothesis and proof/ウェブリブログ

 

気象ブリーフィングを聞いてどういうプランで飛ぶか考える。

海風が15時過ぎから16時ごろにかけてドカッと入ってくる予報。

 

先週益子まで飛べたので、じゃあ今度は行って帰ってきたいと思った。

せっかくならトライアングルで飛んでみたいとも思ったので、今までの自己ベストを繋げたら素敵だなと思った。

つまり、内原→益子→足尾のトライアングルを思い描く。

 

自分のプランを持ってからいろんな人に聞いてみた。

ccgさんはもう少し早く海風が来るんじゃないかと言っていた。

だからccgさんは北西方向のアウト&リターンを狙っているみたいだった。

S下さんは海風に乗る道はけっこう厳しいと言っていた。

 

他の人の意見も聞いて回ると今日は東は厳しくて北から北西あたりを回るのがよさそう。

そうしてテイクオフ直前の気持ちは益子アウト&リターンになっていた。海風を警戒して14時半くらいには足尾周辺にはいたいなぁという気持ち。

 

www.xcontest.org

 

雲底1500mくらいと聞いていたけど、先週みたいにサーマルが突き抜けて2000m以上上がった。だから警戒も強まったけど、高峰までは心配なく到達できた。

先週との違いは雲を見て突っ込む方向を決められたこと。

レースと違って目標を柔軟に変えられるので、より上がりそうな雰囲気のある真北の方向に進路を変えた。

高峰で上げあぐねて時間を使うも徐々に雲も発達してきて1200mから一気に上げやすくなってそのまま1900mまで。

この時点で13時15分。雲は北北東と東に続いていたので、このまま行っても楽しそうだと思ったけれど、東側には目線より低い雲の列も見えていて、海風が怖かったのでリターンを始めた。

 

トライアングルの距離を伸ばすなら東側に寄せた方がいい。

このとき八郷盆地の外側(東側)にも雲の列ができていたし、高峰から東方向にも雲ができていた。だから距離を伸ばすならその道だったけれど、とにかく海風を警戒していたのでその道は捨てて吾国山を真っ直ぐ目指した。

吾国山と加波山風車の上空に積雲が発達していく様子が見えた。板敷まで帰れれば絶対戻れると思った。

谷渡り中もあまり落ちず、ということはもしかしてもう海風が入り始めているのかも?なんて考えながら飛んだ。パラ学の座学で板さんが海風は笠間の方が先に入るといっていたのを思い出す。

 

吾国山の直前、南風のローターで荒れる。そりゃそうだ。目線では余裕で山を越えられると思ったのでそんなに不安もなく突っ込む。

山を越えた直後に今日一番のリフトにヒット。ガッツンと強烈なリフトだった。900mから2100mまで。

そこから山の稜線上を飛んだら全く落ちず。これも海風の影響かしら。

東側に未練があったからずっと見ていたけれど、やはり雲は目線より下にある。そこに突っ込む勇気はない。前を見ると龍神のあたりに東西に伸びる雲のラインが見えた。八郷一周への欲が少し湧く。ただ「帰ってこい!」なのでログを閉じることが第一目標。テイクオフを確実に越えられる高度が残るように飛ぶことを意識していた。

 

やや東側にコースを寄せつつ龍神到着。

雲はここで終わり、場は南東風の雰囲気。八郷一周するなら南側に回り込まなきゃならないけど、雲もないし時間も14時過ぎてるしで断念。進路を西に向けてできる限り南寄りにコースを取りつつフライトログを閉じるためテイクオフへと戻ることにした。

 

無事テイクオフにもどり、デュレーションの時間でも伸ばすか考えていると無線で海風が入り始めたとの連絡があった。

あたりは一気に寒くなり、風が強まって一時バックするパラもいた。「もうさっさと降りてピザ食べたい」としか考えられなくなり15時ちょっと前に降りた。

 

 

結果は14位。リジット強すぎ!

おれは3旋回点距離 37.86 km、O&R 31.56 km、△ 36.88 km、156分で、参加した選手と比べるとどれも平均的な数値で目立たない感じ。

ただ自分の今までの飛びの中ではかなり冒険した方だし、常に考えながら試しながら飛べてとても楽しかったフライトだった。自分の成長が感じられたといってもいい。

こういう飛び方もあるんだと知れてよかった。

 

 

3月26日

雨!大会は終わり!

閉会式の後、25日のフライトと気象についての座学があった。これがとても勉強になった。

 

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BLIP MAP(紫の字が見るのにおすすめの数値予報)

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